THE ハプスブルク展
六本木の国立新美術館で開かれている 「THEハプスブルク展」に行って来ました。
実はハプスブルク家ヲタなのでwとても楽しみにしていた展覧会です。
内容はハプスブルク家のメンバーの肖像画とハプスブルク家の美術・工芸コレクション。
展示室はカテゴリー別に分かれていまして
・ハプスブルク家の肖像画
清楚でいて威厳ある「11歳の女帝マリア・テレジア」にも目を奪われますがやはりヴィンターハルターの「オーストリア皇妃エリザベート」(白いドレスの見返りシシィ)が白眉でしょう。
絵の大きさにも驚き、「皇帝カール6世」がすごく小さいのに。
私はこの部屋だけでもうお腹一杯(笑)
・イタリア絵画
ジョルジョーネの「矢を持った少年」などティツィアーノ、16世紀を中心とした絵画に圧倒されます。宗教画と神話が大半。
・ドイツ絵画
デューラーもありますが、こちらの目玉はクラナッハの「洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ」でしょう。怖い絵ですが…。
・特別出品
天皇家からハプスブルク家への贈り物が140年ぶりに里帰りしたもの。
色鮮やかに描かれた日本の風景や暮らし、しかも身分が高い人中心ではなく割と庶民的な所が興味深いです。でも格調高い装丁。
・工芸と武具
フェリペ2世の見事な甲冑(体格はあまり大きくない様子)から素晴らしい工芸品の数々。
その中でもマリア・テレジア一家が使用した「シャーベット用センターピース」はアットホームながらも美しい一品。
・スペイン絵画
ここは圧巻、エル・グレコの「受胎告知」(大原美術館の「受胎告知」より小さいかな)とベラスケスのマルガリータ王女とフェリペ・プロスペロ姉弟の肖像があります。並べると流石に顔が良く似ていますね。
・フランドル・オランダ絵画
ブリューゲルとルーベンスやレンブラントなど目白押し。
と、多岐にわたり飽きさせません。
貴重な16世紀初頭の板に描かれた絵画も来ていますし、行って損なしの今年一番の展覧会だと思います。
肖像画と宗教画が大半でしょうか、宗教画が多いのは神聖ローマ帝国を支配したハプスブルク家ならではと思いました。
今日は午前中雨でしたが人出は割と多め、でも入場制限はしていませんでした。
普段美術館で見ないようなギャル系の人もいたり平均年齢低め、ハプスブルクだし(?)女性が8割以上かも。(^^;)
ミュージアム・ショップは内部は撮影禁止なので外から。(大変混んでいます(^^;))
皇帝に愛された菓子店「デメル」や「プチポワン」「アウガルテン」などのショップやシシィグッズの店など豊富。
今回は複製画も沢山販売していました。
もう殆ど女性向け、という感じ(^^;)
光をテーマにした写真と絵画の展覧会です。
絵画は一部屋ごとにテーマがあり、一つ一つ見て回るよりも真ん中で纏めて見ると一層テーマを感じるように思いました。
写真の方は絵画(抽象画なので)より見易かったかも。
山や海がテーマの作品が多かったので何となく秋より夏の方が時期的に良かったのかもとも思いました。
歩き回って疲れたので美術館の3Fにある「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」で遅いランチ。
せっかくなので「THE ハプスブルク」展特別メニューのコースにしました。
内容はハンガリー料理をフューチャーしたものだそうです。
・フランス産鴨フォアグラのソテー甘酸っぱいスモモのピューレ、クレソンとマッシュルームのサラダ添え
ハンガリーは鴨フォアグラの名産地ということでフォアグラ料理だそうですが、味付けの関係(「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」はフレンチなので)でフランス産を使ったそうです。
・“グーラッシュ” 牛肉とパプリカのトマト煮込み ハンガリー風
これもハンガリーの伝統料理だそう。
お肉がトロトロ、味付けはしっかりしています。
・“ヌス・テルトヒェン” 色々なナッツのタルト ウィーン風
ヴァニラアイスクリームと共に
ナッツのタルトもハンガリーの伝統的な菓子だそう、添えられたアイスは濃いバニラアイスです。
どこら辺がウィーン風かは不明。
一切れでかなりのボリュームが。
コースはこれに前菜のリエットとバゲットがついて5,800円、グラスワインとコーヒーは別にオーダーしました。
こちらはバゲットにつけるバターも別オーダー(500円)になるのがびっくり(^^;)
ボリュームは男性でも満足できる位のカロリーでした。
コーヒーカップの底に笑顔が(^^)
向かい合う人がコーヒーを飲むと笑顔が覗く趣向です。
国立新美術館は2007年に出来た新しい国立美術館ですが、何と言うかSF映画でも撮影できそうな雰囲気。
器である建物が個性を主張しすぎでは?と思うのですが。。。
その後ミッドタウンをふらふらして銀座に寄って買い物をして帰宅しました。
・「デメル」の「THE ハプスブルク」展限定ショコラーデントルテ
・クリアファイル3種
・書籍三冊(「名画で読み解くハプスブルク家12の物語」「怖い絵」「ハプスブルク家 美の遺産を旅する」)
ハプスブルク家モノの本がまた増えてしまいましたw
シシィグッズなど色々気になるものはありましたが物を増やしたくないので必死で自粛(^^;)
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
いや〜、世の中には色んなヲタがいらっしゃるものなんですね!
ハプスブルク家ヲタにはお初にお目にかかりましたw
日記を読んでいましたら、思わず説得されてしまい、私もヲタ道に入門したいような気分に陥りましたよ。
国立新美術館は建設中の頃から何度も外側からは眺めているのですが、中にはまだ一度も足を踏み入れていません。
猫連れオッケーだと有難いのですが……そんな美術館は世界広しといえどもどこにも無いでしょうからねぇw
投稿: hirorca | 2009年10月 5日 (月) 01時48分
>hirorcaさん
いやいやお恥ずかしいw
何につけのめり込む体質なので、コレと決めたらヲタになってしまうのです。
一応ジャンルを増やさないようには気をつけてはいるんですよ~w
ヲタはコレクターでもある場合が多いので家の中が収拾がつかなくなりますから(^^;)
でも世の中にハプスブルク家(というか皇妃エリザベート)ヲタは結構いると思われまーす。
猫連れOKの美術館ですかー、普通の美術館は無理でしょうけれど猫の美術館(博物館)とか生き物系だったらありうるかもしれませんね。
投稿: REIKO | 2009年10月 5日 (月) 13時19分
さすが、お早いですね〜。
ヲタではありませんが、これは行こうと思っています。(タダ券も確保済み!)
なかなか見応えがありそうで楽しみです。
ナッツのタルトがとても美味しそうでした。
投稿: りぶる | 2009年10月 5日 (月) 20時20分
>りぶるさん
美術展は会期後半になると激混みになるので早い目の日程で出足の悪そうなお天気の悪い日に行く事にしています。
それでも人気の絵の前や天皇家の贈り物コーナーは渋滞気味でした。
綺羅星の様な名画の中でエル・グレコの「受胎告知」がすごーくさり気なく掛けられているのが印象的です。
タルト、甘くて美味しかったです。
でも小さくてもカロリーが気になるボリュームでした(^^;)
投稿: REIKO | 2009年10月 5日 (月) 21時06分