城南流鏑馬
庭園巡りの後は城南宮で行われる流鏑馬を見に行きました。
参道に5cm位の厚さで砂を入れて走路にしています。
実は昨日名水ラリーで城南宮に来た時に準備をしているのを見てこちらでの流鏑馬開催を知った次第。
見学場所の確保が余り出来ない関係だと思うのですが、城南宮の公式サイトでも開催告知がされていませんでしたし、京都の観光情報サイトにも載っていませんでした。
因みに参道が右にカーブしているので流鏑馬走路も右にカーブしています。
位置的には三の的前が曲がっているのですが、矢を番えつつ右に駈けなくてはなりません。走路も狭いしこれは難易度が高いですね~。
馬たちは駐車場に待機していました。
どうやら埼玉県から来たようです。
いつものように馬装チェック。
和種(どさんこ系)に和式、和鞍と口はハックモアかな?
鞍下や腹帯など要所要所は現代式。
例によって頭絡の上に面繋をつけてあるようです。手綱も和洋の二重ですね。
佐目(目が青い)だし見覚えがある馬だなぁと思ったら数年前外乗で乗った事がある馬でした。
馬の世界は狭い(^^;)
そういえばその折オーナーさんが流鏑馬がメインの牧場と仰っていました。
14:00になり、流鏑馬奉納奉告祭の為に射手と参加する方々が神楽殿に向かいます。
準備が整ったところで神楽殿に向かう神職の方々。
馬たちも走路前に並んでお払いをしてもらいます。
2人の射手が左右に並び音が鳴る鏑矢を空に射ます。
邪気を払うのだそうです。
本日登場するのは男女10人の射手と6頭の馬。
女性の射手が馬上で扇で払ったり鈴を鳴らして馬場を清めます。
清めの儀式が終わると袖を括って再登場。
まずは各々素馳、弓を持って射ずに駈けます。
準備運動ですね。
観客席からは二の的から三の的までが見えますが、視野はかなり狭いのです。
的を当てる撮影はこれが限界。
一番良く見えるのは二の的から三の的の間で矢を番えるところ。
客席から走路が近いので迫力があります。
前半の女性のみの4人の射手が2回づつ走行した後は男性中心の6人の射手が2回走行します。
最初に素馳をしてから
再び流鏑馬です。
この方は2回とも全ての的を当てられていました。お見事!
次々と駈けます。
的に当たるとパーンという乾いた音が響きます。
男性の射手の衣装は狩装束、女性は水干の様でした。
各々の衣装と馬装が微妙に違っていて凝っています。
都合20回の流鏑馬が終了しました。
観客席からの視野が狭いのですが最初の儀式から終了まで近い場所を何度も人馬が往復したのでたっぷり鑑賞できて満足です。
観客も少ないし(招待客+たまたま来た人+マニアな人のみ)色々と距離の近さが特徴です。
城南宮は流鏑馬発祥の地と言われ、往時は大変盛んに催されていたものが、1221年5月に後鳥羽上皇がここでの流鏑馬を理由に兵を募り承久の乱を起こした上に敗れ配流されたという大事件があった為に城南宮の流鏑馬は廃止になったといいます。
それが2005年に倭式騎馬會の奉納により復活し、その後おおよそ3年おきに行われているそうです。
今年は京都産業大学の学生さんもサポートに加わっていました。
宣伝もしていないし、3年後は京都には住んでいないでしょうから見る事ができてラッキーでした。
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