飛鳥へ 本薬師寺跡→飛鳥資料館→飛鳥寺→石舞台他
奈良の飛鳥地方へ行ってきました。
最初に本薬師寺跡、680年に天武天皇によって発願の旧跡。
今は礎石のみが残りホテイアオイの名所となっています。
ホテイアオイの間でタマシギが子育てをしていました。
タマシギは一妻多夫で雄が卵を温めたり子育てをするのだそうです。
ホテイアオイの傍では彼岸花も咲き始めていました。
ぐるっとパス関西の対象施設の「奈良文化財研究所飛鳥資料館」です。
こちらはぐるっとパス関西で入場無料でした。
飛鳥地方の多くの発掘品が納められています。
また飛鳥地方には多くの石造物があり、その現品やレプリカが展示されています。
この石人像は現品で重要文化財。
こちらはレプリカですが、キトラ古墳の白虎。
飛鳥に来て遺跡を回る時間が無ければ飛鳥資料館に来ればとりあえずOK。
飛鳥地方は広い田園地帯に旧跡遺跡が散らばっていて、そこをレンタサイクルで見て回るのがスタンダードのようです。
雰囲気もスタイルも岡山の吉備路と似ています。
日本最古の仏像である飛鳥大仏です。
手前のケースに入っている仏舎利も日本最古だそう。
飛鳥大仏は火災などによって損傷が激しく補修跡がはっきりわかります。
だからでしょうか?国宝ではなく重要文化財。
部分的にせよ日本最古の仏像なのですから国宝でいいのでは?と思うのですが。
同時代のボロボロの発掘品が国宝で、長い間崇拝の対象だった飛鳥大仏が国宝でないのは不思議です。
しかし何と言っても撮影可というのが嬉しいですね。
飛鳥寺の裏にある蘇我入鹿の首塚、後ろの丘は蘇我氏の大邸宅があった甘樫丘。
周辺には田園風景が広がっています。
飛鳥のイメージ通りの風景です。
飛鳥と言えば石舞台古墳、ここは有料なんですね~。
有料の古墳は初めてですが文化財保護の為には良いでしょう。
蘇我馬子の墓と言われています。
石室内部、古墳の石室にはあちこち入りましたが巨大!
これは別格ですね~。
飛鳥には美しい棚田もあります。
連なる棚田は日本の原風景。
彼岸花も見頃になっていました。
稲淵の棚田では案山子祭りが行われていました。
オリンピックがテーマの案山子が多くて力作ぞろいでした。
再び遺跡めぐりに戻って次は亀形石造物。
2000年に道路を通すために発掘作業をしたところ発見されたもの。
飛鳥時代から平安時代まで祭祀の禊に使われたと思われる水盤という事です。
当時の資料からは丸い甲羅の亀は人と天を繋ぐ物とされたとか。
この辺りは掘り起こしたら色々出てきそう…(^^;)
亀形石造物を上がったところにある酒造石。
庭園設備と言われていますが、素人目には祭祀の跡に見えます。
と、他にも飛鳥には古い不思議な石造物があちこちに散らばっています。
高松塚古墳です。
1972年に極彩色壁画が発見されて大ニュースになりました。
子供の頃でしたが覚えていますよ~。
今は綺麗に整備されています。
壁画のレプリカや資料は近くにある「高松塚壁画館」に納められています。
こちらの内部は撮影不可。
上記の飛鳥資料館にも高松塚古墳壁画のレプリカがありこちらは撮影可です。
高松塚壁画館の壁画は発掘当時の鮮やかなもの、飛鳥資料館は近年コピーしたものということで二つのレプリカを比べると壁画の劣化振りが大変良くわかります(涙
高松塚古墳のある公園には万葉の花々が咲いていました。
飛鳥訪問の仕上げはこれもぐるっとパス関西の対象施設である「橿原考古学研究所付属博物館」です。
遺跡の発掘で有名な研究所の付属博物館で、日本の埋蔵文化財研究の嚆矢。
ぐるっとパス関西で入場料が400円→350円と団体扱いになります。
こちらの博物館も大方の展示品が撮影可。
これらの装飾品は藤ノ木古墳からの発掘品で国宝です。
組み合わせがちょっと違いますが上記の復元品。
豪華さから被葬者は皇族と言われています。
古に思いを馳せる飛鳥巡りでした。
帰りに生駒の温泉へ。
ここは内湯も露天も素晴らしい広さ。
ついでにご飯も美味しい。
【音の花温泉】
入湯料:800円
ロッカー:有り(無料)
ドライヤー:有り(無料)
備考:石鹸・シャンプー無しなので持参の事
飛鳥寺でしょうが湯の素
古代米、山の辺の柿の葉寿司、飛鳥のカレー
山の辺の柿の葉寿司は地元の柿の葉と飛鳥栽培のお米を使っている飛鳥地方の柿の葉寿司です。
秋の鮮やかに紅葉した柿の葉寿司でも有名。
また、ぐるっとパス関西で無料・割引になった施設は奈良文化財研究所飛鳥資料館が270円、橿原考古学研究所付属博物館が50円の割引。
累計で1,940円です。
ぐるっとパス関西は何と言うか…大変(^^;)
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント