古墳から庭園へ。緑のそよ風にのって
近鉄のウォーキング「古墳から庭園へ。緑のそよ風にのって」に参加しました。
近鉄奈良駅でMAPを受け取りスタートです。
暑さ寒さは彼岸までといいますが、この日も30度を超える蒸し暑い日です~(汗
大仏鉄道記念公園です。
明治時代に走っていた大仏鉄道を記念して旧大仏駅が公園となっています。
ウォーキングで来るのは三回目かな。
そのお隣には奈良ドリームランド正門跡があります。
長らく廃墟化していましたが、売却先が決まったそうで工事のトラックが来ていました。
何になるのでしょう?
ここで折れて奈良自転車道に入ります。
自転車道ではありますが、廃墟沿いということで昼でも女性一人だと歩きたくない感じ。(^^;)
車や自転車なら平気そうですが…。
逆にこういう歩きにくい場所も安心して行けるのでウォーキングイベントが好きなのです。
道沿いの廃屋を住処にしている猫と目が遭いました~。
廃墟ゾーンを抜けると周囲は段々明るくなります。
里山な景色も。
自転車道を進んで、仁徳天皇皇后磐之媛命平城坂上陵(ヒシアゲ古墳)です。
仁徳天皇皇后の陵は若草山にもあったような…。
磐之媛命は三人の天皇を産んだ皇后ですがとても嫉妬深い女性だったようです。
(と1600年以上経っても言われてしまうのが気の毒)
続いてコナベ古墳です。
これも磐之媛命の陵墓ではないかということです。
いくつあるんだ磐之媛命のお墓は。
周濠越しに右がウワナベ古墳です。
先代の応神天皇の皇女で磐之媛命を嫉妬させた女性(の一人)で後に仁徳天皇皇后になっている八田皇女の陵墓と言われています。
仁徳天皇陵は堺にあるのにドロドロな関係の皇后達は一緒に奈良に眠るのですね~。
微妙に後妻の陵墓の方がサイズが大きいのが気になります(^^;)
デザインが凝っているのは前妻の陵墓の方ですが。
そういえば吉備路にあるこうもり塚古墳(備中国分寺に隣接)は仁徳天皇との悲恋のエピソードがある吉備の黒媛の墓といわれていてそこにも磐之媛が嫉妬したという話が…。
仁徳天皇って女泣かせなのですね。
稲の実る田園地帯を抜けて
海龍王寺です。
奈良時代に創建の古刹で、開基の玄昉が唐から日本への帰途に暴風雨に遭い、海龍王経を唱えて救われたとの伝承でこの寺号があるそうです。
そういう謂れから海外旅行や留学の安全祈願のお寺ということです。
小ぶりの五重塔は国宝です。
西金堂に納められていますが工芸品ではなく建物として国宝指定されています。
隣接して法華寺です。
奈良時代に日本の総国分尼寺とされた門跡寺院で格の高い尼寺です。
境内も京都のお寺の様な華やかな雰囲気。
本尊など複数の寺宝が国宝。境内は史跡で名勝。
花の少ない季節ですが、華楽園という庭園もあります。
平城京跡に来ました。
その端にある平城京東院庭園です。
1300年前の庭園が発掘復元されたもので特別史跡で特別名勝に指定されています。
日本庭園の池につきものの蓬莱石組もあり、日本庭園の原型と言われています。
広大な平城宮跡はガンガン工事が進んでいます。
全てが発掘調査や史実に基づいた復元という訳では無さそうですし、いずれは官製巨大テーマパーク化?
お城の復元には史実にうるさい文化庁はどういう考えなのでしょう。
(工事の管轄は国土交通省)
古すぎて設計図などはあるわけがないのですが、一応世界遺産だしあまりに大規模工事なので…。
公園扱いだからOK?
彼岸花の縁取る田んぼを抜けて
平城京左京三条二坊宮跡庭園です。
こちらは特別史跡。
目の前は長屋王邸跡に建つイトーヨーカドー奈良店。
肝心の庭園は修復作業中です。
前回来た時よりは進んでいますが、完成は平成30年ということで多分私は関西に住んでいないでしょう。
奈良市庁舎前を通って大宮通を進み新大宮駅がゴールです。
door to doorで26,262歩17.07kmのウォーキングでした。
蒸し暑い日で疲れましたが古代のロマンに触れて楽しかったです。
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