毘沙門堂→天授庵→永観堂
最初に山科の毘沙門堂、703年創建の古刹で荒廃と復興を繰り返しながら格の高い門跡寺院として存続しています。
ここは高低差があり、今は最上部の本堂周辺(有料部分)が見ごろ。
江戸初期に作庭の晩翠園。
本堂や宸殿にある障壁画は動く襖絵として知られていて、鑑賞者が動くと絵の角度が変化して見える逆遠近法という手法で描かれていたり、京都人の「イケズ」の例えとして出る「梅の間(おことわりの間)」(お断りする客を通す部屋の襖絵は普通は梅に鶯・竹に雀が描かれるところ、梅にヤマキジ、竹にシマヒヨドリが描かれていて「鳥合わない=取り合わない」絵になっており、この部屋に通されたら「お断りされた」と悟って帰らなければ更に教養がないと者と思われる)という恐ろしいやら洒落が効いているやらという部屋がありました。
横溝正史の見立て殺人物にも通じるなと思いました(^^;)
ここまで来たら無料の参道だけでは無く拝観料を払って障壁画を見るのがお勧め。
弁天堂周辺はドウダンツツジの紅葉が綺麗でした。
この弁天堂には大阪城で秀吉の妻高台院が念じていた弁財天を納めているそうです。
地下鉄で蹴上まで移動して南禅寺塔頭の天授庵です。
1339年創建。
天授庵は日当たりの関係か周辺の寺院よりも一足先に紅葉が見ごろになります。
東庭は紅葉がピーク。
次は永観堂こと禅林寺です。
853年創建、「秋はもみじの永観堂」と言われていて古くからの紅葉名所です。
永観堂か東福寺かという京都紅葉名所の双璧とされているだけあって流石に美しい。
そして高低差のある広い境内に沢山の木があるので見ごろも長く続きます。
恐らく11月中ならいつ訪れても満足するのではないでしょうか。
永観堂の良いところは広くて動線も多岐なところ。
多くの参拝者が訪れても窮屈感が全くありません。
今は放生池や茶店周辺がピークでした。
永観堂の紅葉は手入れが行き届いていて実に美しいです。
紅葉の時期は拝観料が600円から1,000円に上がりますがその分寺宝展として普段よりも多くの部分や寺宝を見ることが出来ます。
国宝の寺宝や数々の障壁画も新旧見どころいっぱい。
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