仙洞御所→京都御所→旧三井家下鴨別邸→下鴨神社
京都御苑内にある仙洞御所に行ってきました。
仙洞御所とは皇位を退いた天皇の住まいの事で、今上陛下も譲位されたら新しい仙洞御所をどこかに造る事になるのでしょう。
いっそ既存のこの施設に移るとか?
1630年に後水尾上皇の為に建てられた御所が、何度もの火災による消失・再建を繰り返し、一部分が現在にまで残っています。
そのうち大宮御所は1867年に建てられた女院御所で、今でも天皇皇后皇族の入洛時には宿舎として使われる現役の施設です。
なので京都御苑内でもこの仙洞御所が一番警備が物々しい。
現役の施設なので窓にはカーテンとちょっと現代的。
庭園は小堀遠州の作庭、しかし改修されて遺構は一部のみだそうです。
まだ紅葉が残っていました。
宮内庁管轄の庭園はどこも松が立派で見ごたえがあります。
松の剪定は御所透かしという技法だそうです。
庭園を一望する醒花亭。
醒花亭は仙洞御所の内現存する唯一の茶室です。
庭園で特徴的なのは石を敷き詰めた広大な州浜。
揃った石を集めるために米一升と石一個を交換したそうです。
仙洞御所を出て御苑内を散策。
まだまだ紅葉が綺麗。
今年の紅葉はバラバラに色づいて長く鑑賞できましたね。
御苑内には子供向けに小さな図書館もあります。
薄いけれど格調高く檜皮葺!
一旦御苑を出て鴨町らーめんで昼食。
京都のラーメン屋さんはなぜか味噌ラーメンが殆どないのですが、こちらのお店にはありました。
味噌だけではなく魚介や担担麺など色んな種類があります。
再び御苑の中に戻り今度は京都御所に入ります。
現在の京都御所は1331年から東京に遷都される1869年まで皇居として使われていた場所で、建物の殆どは1855年の再建のもの。
以前は春秋の一般公開以外は他の宮内庁管理施設と同様事前申込制でしたが、今年の夏から常時公開になりました。
これは英断ですね~。
紫宸殿は最も格式の高い場所で、昭和天皇までの即位の礼もここで行われました。
即位の礼で使われる高御座の常設場所で、平成の即位の礼の時にはここから運び出されたそうです。
庭には左近の桜と右近の橘があり、右近の橘はお手入れ中か小屋掛けされていました。
御所にも州浜と庭園があります。
その名もズバリ御池庭。
御常御殿の前の御内庭。
色んな木がありますが、各種の松が美しい。
枝ぶり・剪定も素晴らしく松マニア必見です。
京都御所は松などの常緑樹が多く紅葉する木は少ないように思いました。
枝垂桜は少々で全体に花木も少なそう、とにかく松押し。
これで京都にある宮内庁管轄の四施設を拝観しましたが、
一般観光者には京都御所
外国人や庭園好きには桂離宮と修学院離宮
現役施設を観たいなら仙洞御所
という印象でした。
名物の豆大福でも、と出町ふたばに寄ったら大行列~。
時間がないので今回は諦めます。
下鴨神社の参道前にある旧三井家下鴨別邸です。
三井家の参拝用の休憩施設として1925年に建てられたのち戦後に国のものとなり、近年まで京都家庭裁判所の所長官舎だったものが重要文化財に指定され、改修後今年の10月から一般公開になったのです。
紅葉はちょうど盛り、苔庭には銀杏の葉が散っていました。
ここが官舎だったとは凄いわ~。
下鴨神社の糺の森です。
糺の森は古の植生を今に伝える原生林で下鴨神社と共に世界遺産。
古くは「源氏物語」や「枕草子」にも謳われ著名な絵画にも描かれているそうです。
序でに?下鴨神社の摂社の一つ河合神社に参拝。
美人になれるそうですよ~(笑)
美人祈願の鏡絵馬です。
手鏡型の絵馬をメイクアップして奉納するそう。
出町柳駅から三条駅に移動して先斗町で京料理を頂きました。
他の宴席に舞妓さんが呼ばれていました(^^)
仙洞御所と京都御所で限定の手ぬぐいや馬柄ハンカチとミニクリアファイル。
下鴨神社で葵柄の手ぬぐいと葵のストラップ。
一保堂茶舗の本店で正月用に大福茶を購入。(年末は布巾つき)
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