荒野にて
映画「荒野にて」を観てきました。
まず原題はLean on Pete、これは作品に登場する馬の名前です。
そしてleanの意味は頼るや寄りかかるという意味。
邦題の「荒野にて」でも内容に合っているのですが、原題通りに主人公のチャーリーが「馬のPeteを心の支えに」する話です。
頼りない父親と暮らすチャーリーはその日暮らしの日々。
しかしある事件がきっかけでたった一人で世間に放り出されます。
チャーリーはワイオミングに住むという伯母を訪ねて競走馬を外された馬リーン・オン・ピートと一緒に荒野を旅するというロードムービーです。
弱音を吐かない少年チャーリーが懸命に旅をするのですが、世間はそんなに甘くない。
少年だからと許されるギリギリの線で生き抜いて見ていてハラハラします。
そもそも最初に「噛みつく馬だから注意しろ」と言われて渡された引き綱を手首に巻いてしまうところからハラハラしっぱなし(^^;)
オレゴン州ポートランドからワイオミング州ララミーまでの約1,800kmを歩けるはずもなく、そして馬連れの少年の旅が長く持つはずもありません。
それでもピートを心の支えに大丈夫だ大丈夫だと自分に言い聞かすように歩き続けるチャーリー。
途中で出会う様々な人々…。
父親と一緒にいても旅の間でもチャーリーに安住の地は無く夜も安心して眠れません。
そんな彼が旅の終わりで漸く安心できる家が手に入るならば、支えになったピートも(あえて書きますが)振り回されてしまった意味があったというものでしょう。
この映画はアメリカが舞台ですがイギリス映画、そして今もクォーターホースの競馬ってあるのですね。
あと、映画の解説に老馬とありますが、リーン・オン・ピートは5歳の設定、競走馬ではベテランですが、馬の年ではまだ若いです(^^;)
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
いいですねー、馬の映画!
馬が登場すると、人間と馬の心の通い合いが描かれることが多いし。
ワイオミングを訪ねるというのもよいし(^^)
ちょっとポニーエクスプスプレスの道にかぶってたりして。
5歳の馬、若いです!まだまだこれから。
なぜ老馬に~?
投稿: しぶや | 2019年4月13日 (土) 13時06分
>しぶやさん
そうそう!ポニーエクスプレスのルートとちょっとかぶりますね(^^)
馬連れで荒野を眺めるシーンがあるのですが、その絶望的な風景を見ながらポニーエクスプレスってここを馬で駈けぬけたんだ!と改めて凄いと思いました。
久々にヤングライダーズっぽい話が出来て嬉しいです(^^)
この映画、良くある美談にせずシビアなところが良いです。
解説の方は馬を知らなくて競走馬を引退させられる=老馬と考えたのでしょうか。(引退理由は肢の故障)
ましてクォーターホースの5歳って若いですよね~。
映画では2歳からレースにでていてこれもびっくりしました。クォーターホースだからかな?
投稿: REIKO | 2019年4月14日 (日) 16時19分