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2019年7月27日 (土)

萩尾望都ポーの一族展

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デビュー50周年記念「萩尾望都 ポーの一族展」に行ってきました。
会場は松屋銀座。
入り口に飾られた花がいっぱい!ここに写り切らないものも沢山あります。
40周年記念の展覧会の時よりも多いのは当然ですが、それにしても沢山!

展示の内容は表題通り、「ポーの一族」の原画が中心、各話のダイジェストの原画が展示されています。
というのは今「ポーの一族」の続編が連載中だからなのですね~!
昔の名作の続編というのは良くありますが、面白くて見ごたえがあるものは稀、というか皆無。(言い切ります)
ところが「ポーの一族」の続編は面白い!本気の続編です!
絵柄は変わっていますが、元々の「ポーの一族」も初期から終盤まで絵柄変わりまくりなのですし。

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撮影可のコーナーは宝塚歌劇の「ポーの一族」の衣装。

後半は「トーマの心臓」と「他にもこんな作品がありますよ」という感じで色々な時代の原画が展示されていました。
40周年の時に比べるとその他の作品がアッサリという感じなのは否めませんが、今回は「ポーの一族」がタイトルロールですしね。
一番好きな「11人いる!」なんてどうしてメインキャラが一人も描かれていないこの原画を?という気もしますが、まぁ一目でSFとわかるカラー絵だからかな…。
「11人いる!」に関しては40周年の時の方が良かったです。
しかし原画って本当に綺麗、印刷すると魅力が描写の半分以下になるのですね、近作の「王妃マルゴ」のカラー原画の美しさに感服しました。

それから、今回は予告などのカラー口絵や未発表のイラストもあったのも良かったです。
予告のカットって端切れの様な紙に描いているのですねぇ。

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今回のお土産

クリアファイル、2020年カレンダー(大判イラスト14枚でこれはお得)、ポストカード。
図禄、文庫本復刻版と「11人いる!」のグッズが無いので買った大判の復刻版です。(何パターンも持っているのに)
しつこいですが「11人いる!」は萩尾望都作品の中でも評価が高い方だと思うのですが、いつもグッズ化されていないのが不思議。
ポーと似たカテゴリーの「トーマの心臓」や現行の「王妃マルゴ」はともかくとして「メッシュ」とか「イグアナの娘」とか「残酷な神が支配する」などの作品のグッズがあるのに「11人いる!」は無いって…。
何か権利の関係なのでしょうか、そこらへんは無念です。

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コメント

私は29日に行ってきました。

まだ混んでいないや~と気楽な気分で、最初に販売コーナーを眺めていたら、残り2つしかないしおりセットを発見して、先に購入。
雑誌の「芸術新潮」7月号は、重いから後で買えばいいや、と思ったら、山積みだったものが1時間後には売り切れていました。
アマゾンで見たら、中古品が倍の値段で売られているし…。
幸い近くの教文堂さんにたくさん置いてあって(ポスターまでご丁寧にあった)ので買えましたが。
さらに、初日にはあっという間に売り切れたというスカーフ留が、その日にちょうど入荷したと教えてもらいゲット!
なんだか、買い物の嵐という感じでした。

展示の方は、皆さん原画のセリフにまで目を通しているせいか、大混雑でなかなか進まず。でも貴重なものがよく残してあるなぁと感心。
他の方が作成された人物相関図?欲しかったなぁ。
あれだけでも撮影したかった…

40年たったポーの一族、アランが意外なことになっていて、さらに世界が広がってワクワクです。
当時の、幻想的な雰囲気よりも、科学的な雰囲気が強くなった気がするけど。

投稿: しぶや | 2019年8月 1日 (木) 17時37分

>しぶやさん
おぉしぶやさんも行かれましたか。

私もグッズショップ、とりあえず先に行きました。
で、帰りに見ると無くなっているもの(11人いる!の復刻版も)が結構あって、びっくり。
グッズの種類が恐ろしいほど充実していましたね、そして有り難いことにお手頃!
私はスカーフを買おうかと悩みましたが、シルクなので気軽に使えないなと諦めました。
絵柄がもし「11人いる!」なら使えなくても即買いでしたが(笑)

昔は原画(カット含め)を出版社が結構粗末に扱っていて散逸するものが多かったらしく、萩尾さんご本人が返却に拘って保存に努めていたらしいです。
先々は飯能の御自宅を美術館化して公開してほしいなぁと。

新作はスマホが出たりしてエドガーが現代に生きているのだと思うと感慨一入です。
それにしても萩尾さんが50年間現役で一線で活躍し続けているというのが本当に素晴らしいことだと思います。

投稿: REIKO | 2019年8月 2日 (金) 15時00分

当時の読者プレゼントに原画そのものを贈ってたというのに驚きまHした。
また、それをよく一つ一つ追っかけて集めてきたなぁと感心。
予告編のカットには、萩尾さんの字で「返却希望」「返却切望!」などと書かれたメモがあって、こうしないとならないほど無くなりやすかったんだなぁと思いました。

まだまだ現役で長く長く描き続けてほしいですね。
美術館もいいですね。きちんと保存しておく場所があって、いつでも見られたら、みんな安心できそう。

私は宝塚は見ないのですが、男性だけの劇団Studio Lifeの公演で
「トーマの心臓」や「11人いる!」を見て、楽しんでいます。

投稿: しぶや | 2019年8月 5日 (月) 08時12分

>しぶやさん
そうそう、読者プレゼントの原画って凄いですね。
そういえば、募集していた記憶があります。
そして何十年も経つのにその原画を綺麗に保存していたファンの愛も。
今回一部でも集まってきたのは奇跡ですね。

かくいう私も原画ではありませんが連載中の扉絵などはいくつかの作品でファイリングしてあります。(萩尾さん以外の超古い所では「ベルばら」とか)
扉絵ってコミック化されると記録が残らないことも多いのですが、素敵な絵が多いですよね。

宝塚は生涯一度だけ子供の頃に「ベルばら」に行きました。
それ以来は何度かトライしましたが、週末狙いなのもあってチケット取れず…。
萩尾さんの作品の男性劇団の公演は未見です。
なんというかNHK版「11人いる!」の衝撃が未だ忘れられず怯んでいます(^^;)

投稿: REIKO | 2019年8月 5日 (月) 10時40分

遅くなりました。
萩尾さんの作品の男性劇団Studio Lifeはなかなかよいです。
もう10年以上やっているようです。

特に「トーマの心臓」は、役者さんにもよりますが
ユリスモールがそのまま乗り移ったかのようで、3Dを見ているような、物語が現実化したような感触でした。
「11人いる!」は今年は宇宙っぽい格好はやめて、より自然な格好で人々が出てきました。
なのでNHK版(写真しか見ていない)とは全然違うと思います。
萩尾さんの作品を長ーくやっている劇団なので、機会があったらぜひどうぞ。
今度あったらお知らせしますね。

投稿: しぶや | 2019年8月15日 (木) 21時45分

>しぶやさん
Studio Lifeは40周年の時に今回の宝塚位に衣装や小道具などが展示されていましたね。
萩尾さんの作品を中心に演じる劇団なのでしょうか、色々な作品を演じているのですね。

NHK版「11人いる!」は、衣装とか日本人が金髪というか黄色い鬘を被って演じているとかいうのもありますが、超~安っぽくて期待していただけにがっくり来たのです。今考えればあれはあれで前衛的といえるかもしれませんが。
アニメ版「11人いる!」も主題歌位しか気に入らないので多分原作主義なのだと思います。
でも劇団版も一度は観てみたいので、その節は宜しくお知らせくださいませ(^_-)

投稿: REIKO | 2019年8月17日 (土) 14時56分

そうそう、私がStudio Lifeを知ったのも、たぶん40周年のときの展示だったと思います。

萩尾さんの作品以外もやっていますが、2年に1度くらい萩尾作品を繰り返しやってくれています。
「11人いる!」「続11人いる!」「トーマの心臓」「訪問者」
はそれぞれ何度か見ました。

フロルや王様は、やっぱり金髪の鬘をかぶっていますが、私が見慣れてしまったのか、そんなに違和感なかったです。
珍しい外見の異星人たちは、かなり普通の格好にしていました。
「11人いる!」の舞台は今年の春にやっていたので、次にやるとしたら、1-2年後かなぁ。気長にお待ちくださいね。

投稿: しぶや | 2019年8月19日 (月) 18時11分

>しぶやさん
Studio Lifeは色んな萩尾作品を演じているのですね。

NHK版「11人いる!」の鬘(王様)は金髪というか見るからに黄色いビニ紐を細かく裂いたものだったので、もはや別格というかなんというか(苦笑)
大人になった今なら広い心で現代アートなドラマと捉えられたのかもしれません。
しかし当時(1977年)はまだ原作発表から間もなくだったので衝撃も一入でした。

調べてみるとモーニング娘版「11人いる!」もあるのですね。
ビックリしました~。
Studio Lifeは全て男性、モーニング娘版は全て女性、比べて観ると面白いかも。
ともあれ情報お待ちしております(^^)

投稿: REIKO | 2019年8月20日 (火) 15時32分

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