北九州旅行三日目
チェックアウトして8:00から見学できる大浦天主堂へ。
1865年築、日本に現存するキリスト教建築で最古。
国宝で世界遺産です。
この教会は秀吉の命令によって処刑された日本二十六聖人の殉教に捧げる為に建てられたものであり、江戸時代の禁教を経て200有余年の潜伏キリシタンが1865年に発見された場所でもあります。
内部は撮影禁止ですが、美しい教会でした。
拝観は教会だけなのかと思ったら、重文の旧羅典神学校と旧長崎大司教館に渡ってキリスト教伝来と迫害の歴史の展示もたっぷり。
海外に開かれキリスト教信者が多かった長崎に何故原爆が落とされたのだという思いが湧きあがります。
貿易港のある坂の街として似たイメージの横浜とは違い、キリシタン迫害や原爆と長崎は苦難の道を歩いたのですね。
島原半島に移動し、続いてこれも世界遺産に登録された原城です。
100名城ではなく続100名城。
キリシタンによる島原の乱の舞台で、鎮圧後に徹底的に破壊されています。
城内にはここで虐殺されたキリシタンたち3万7千人の為の慰霊碑など多数。
総大将の天草四郎の像と墓もここにあります。
天草四郎像は長崎平和祈念像の作者で当地出身の彫刻家北村西望作。
北村西望はぐるっとパスで入れる井の頭自然文化園内のアトリエで作品を見慣れていますが、ここ長崎は出身地とあってあちこちに作品が見られました。
築城した松倉氏は4万石余の石高なのに不相応な五層の天守と49棟の櫓を総石垣で建て、重税や残忍なキリシタン迫害などの圧政で島原の乱を起こされた咎で改易領土没収の上、大名としては異例な斬首での処刑をされたもの。
これは復興天守ですが、確かに成程と思わせるお城です。
五層の天守なんてなかなか見ませんよ。
天守閣内部は島原の乱とキリシタン迫害、潜伏キリシタンの資料関係がメイン。
島原城にキリシタン関係の展示とは何とも皮肉。
しかし、この展示は見ごたえがあり観光施設として優秀です。
左の金の十字架は原城からの発掘品。
天草四郎の使用かと想像が膨らみます。
城内には北村西望の展示館もあり、原城と同じ型で色違いの天草四郎像があります。
島原市街へ来て名物という、ろくべいを。
薩摩芋と山芋を使ったうどんです。
丸天が乗っていて分かり難いのですが黒い麺です。
ネギはもちろん青ネギ。
続いて雲仙温泉へ。
大小30という地獄があります。
噴気は130℃とのこと。
この雲仙地獄で件の島原藩主の松倉氏がキリシタンを拷問処刑したそうです。
なんて残酷な…、キリシタン殉教碑もありました。
雲仙温泉は地獄が豊富で広い。
散策してお決まりの温泉卵を頂きます。
更に名物の湯せんぺいも。
せんべいではなくせんぺい、美味しいです。
立ち寄り湯に入湯、建物の後ろに源泉の地獄があるのでこの名があります。
にごり湯の良い温泉でした。
【小地獄温泉館】
入湯料:420円
ロッカー:有(無料)
ドライヤー:有(無料)
備考:源泉掛け流し、シャンプー、ボディーソープ
温泉の後は高速を飛ばして140km先(^^;)の佐賀県は鳥栖のホテルへ。
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